少年のころ・・・夕暮れ

作詩    齋 高吉
画家    ユーシャ


  
まつげ毛の先に 夕闇が 夕月つれておちてくる
  
からすの声が 背筋にそって 夜寒といっしょにおりてくる
  
道端にたつ お地蔵さん
  
一人で怖くないのかな
  
もうすぐ夜が やってくる


  
  
カタカタ急ぐ 下駄の音 暗闇つれて追ってくる
  
家路を急ぐ おでこの上に 遠くの明かりが染みてくる
  
里のはずれの すすきが原に
  
居もせぬきつねの 声がする
  
もうすぐお化けが でるのかな
  
  
林の向こうで かあさんが ボクをさかんに呼んでいる
  
林を抜ける 小道の上を 闇がしっかりおさえてる
  
泣きたい気持ちで 涙をこらえ
  
暗闇の先の かあさんの
  
声をめざして かけだした